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報道関係者各位
プレスリリース

2016.10.03 11:00
株式会社MIST

株式会社MIST(所在地:東京都中央区、代表取締役:山田 拡行)は、開発した切削加工最適化システム「切削キャッチャー」が、独自の分析フレームワークにより最適なエンドミル切削条件を理論的に導き出すことに、業界で初めて成功したことを発表します。当ソフトを活用することで、120分掛かっていた二輪用ギアケース(アルミ材)の粗取り加工時間を20分に短縮(加工時間83%削減)することに成功したり、工具摩耗を一切生じさせることなく、生産効率を20倍へ向上させることに成功するなど、数多くの実績をあげました。当ソフトは、機能を大幅に拡充し、2016年秋より本格的に拡販活動を行う予定です。

分析ロジック
分析ロジック

「切削キャッチャー」 http://milling-catcher.com/


■特長(1) 独自の理論解析体系による加工条件最適化メソッド
切削キャッチャーでは、エンドミル切削プロセスの複雑なメカニズムを物理モデルにより解析し、科学的論拠に基づいて加工条件を最適化します。そのために、ファンダメンタル分析、ミクロ分析、マクロ分析の3モジュールから構成される独自の分析フレームワークを備えています。この分析手順に従うことで理論に裏付けされた実用的な加工条件を導き出します。また、この分析体系には、工具のびびり振動解析(強制振動診断)が備わっており、想定外の工具振動、チッピング、破損を事前に予測・回避することができます。

分析ロジック
https://www.atpress.ne.jp/releases/110824/img_110824_1.jpg


・ファンダメンタル分析…二次元切削状態における刃先と被削材の関係を評価します。
・ミクロ分析…回転運動をしている刃先と被削材との平面的な関係を分析します。
・マクロ分析…エンドミル刃の捻れ状態を加味した三次元のダイナミックな幾何関係を解析します。


■特長(2) 抜群の費用対効果
・最大8割の加工時間短縮が可能(短納期対応)
切削条件を最適化し加工時間を大幅に短縮することで、海外との国際競争力確保へ向けた短納期対応の悩みを解決することができます。切削キャッチャーを有効に活用すれば、これまでの業界標準では想定されていない、物理的限界レベルまで切削効率を最大化することができます。実際、除去容積の大きい粗取り加工などでは加工時間が8割以上短縮した、といった実績が数多くあります。

・エンドミルの長寿命化(工具費の削減)
切削キャッチャーの最適化問題においては、熱摩耗を発生させないことが第1の制約条件になります。つまり、熱摩耗抑制下での加工効率の最大化です。導き出された切削条件で加工を行うことで工具摩耗を限界まで低減し、エンドミル(切削工具)を本来の寿命まで使い切ることができます。これは切削キャッチャーが、実際の加工現場での多種多様な実績をデータベース化し、且つオリジナルな理論的アプローチを採用していることにより可能となります。

・マシニングセンタ(工作機械)のポテンシャルを引き出す
マシニングセンタをその能力ギリギリまで使いこなすことは多くの製造現場における課題であり、特に5軸加工機の場合はそれが顕著です。5軸マシニングセンタを適用する場合にも、切削キャッチャーを使えば、マシニングセンタの能力(主軸剛性、送り速度・加減速)を加味した上で、最適な加工条件を設定することができ、5軸加工のメリットを最大限に引き出せます。


■特長(3) 簡単な操作・スムーズな導入
切削キャッチャーはPC一台ご準備いただければすぐにご利用いただくことが可能です。操作としては、ファンダメンタル分析、ミクロ分析、マクロ分析の3つのモジュールを順次適用することで、“答え”が導きだせます。システム導入にあたっては、操作方法だけでなく切削理論や分析体系も含めたトレーニングプログラム(数日間)をご用意しております。お客様の実情に応じて、カスタマイズも可能です。

切削キャッチャーの操作画面
https://www.atpress.ne.jp/releases/110824/img_110824_2.jpg

<操作手順>
(1) ファンダメンタル分析とミクロ分析
(2) マクロ分析
(3) エンドミルの強制振動を解析
(4) 制約設定→自動最適処理を行う


【会社概要】
会社名 : 株式会社MIST(ミスト)
代表者 : 山田 拡行
所在地 : 東京都中央区銀座7-13-6 サガミビル2F
携帯  : 090-8311-5205
事業内容: 「切削キャッチャー」開発販売および導入コンサルティング
URL   : http://milling-catcher.com/

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