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報道関係者各位
プレスリリース

2016.05.10 13:00
株式会社AHB

「PetPlus(ペットプラス)」を運営する株式会社AHB(所在地:東京都江東区、代表取締役:川口 雅章)は、犬・猫の繁殖学と遺伝子病を学ぶシンポジウム『ブリーディングシンポジウム』を全国各地で定期的に開催し、従来のカンや経験に頼らない、学術的で科学的な、正しい知識や最新情報の共有を図っております。そしてこの度、『ブリーディングシンポジウム2016』を2016年5月18日から全国7カ所の開場で開催いたします。

講義風景
講義風景

URL: http://www.bioplus.jp/


■シンポジウム概要
本シンポジウムは2016年で5年目の開催(通算開催数:東京 第47回目、鹿児島 第53回目)となり、2016年度は、ブリーダー様から要望の多かった「繁殖と遺伝子病」をテーマに、すぐ役立つ実技画像による解説を中心に実施予定です。

名称   :ブリーディングシンポジウム2016
参加対象者:当社契約ブリーダー、プロブリーダー、専門学校、
      獣医科大学教職員、獣医師、動物病院、看護師
参加費  :無料


■効率の良い繁殖を目指す(猫)
・季節繁殖動物
雌猫は、人工照明を使わずに自然の光だけで飼育すると、関東では1~8月(繁殖季節)の間にのみ発情を繰り返し、それ以外は発情を現すことはありません。ただし、雄猫は、季節によって造精機能がわずかに影響を受けますが、一年中繁殖が可能です。このように猫では、雌は季節繁殖動物であるが、雄は周年繁殖動物です。

猫舎の日照時間を8時間以内に抑えると発情を示すことはありません。逆に、日照時間を12時間以上にすると、季節性を示さず、一年中繁殖が可能となります。このような猫の繁殖の季節性を理解することは、繁殖成績を向上させるための、飼育環境を考えるうえで重要となります。

・交尾排卵動物
猫は、ウサギ、ラクダなどと同じ交尾排卵動物で、交尾刺激がないと卵胞は排卵せずに退行、変性します。排卵を誘起するための交尾刺激の強さ(交尾回数)、また、受胎に必要な交尾回数(精子数)などを理解する事は、繁殖成績を向上させるために重要となります。
※腹部触診による妊娠診断法(ビデオによる解説)

・猫の遺伝子病
近年、ネコノミクスという言葉が存在するほど空前の猫ブームが訪れています。ブリーディングが盛んになる中、私たちは猫の遺伝子病検査についてお話します。遺伝子とは体の設計図です。毛の長さや毛色、体格、気質も遺伝子によって左右されますが、その遺伝子に変異が起こることで、病気を生じてしまう、それが遺伝子病です。まずは猫の遺伝子病について理解を深め、自分の繁殖場に遺伝子病を持ち込むリスクを減らしましょう。
※ここでは、猫の遺伝子病とAHBで可能な遺伝子病検査についてご紹介します。


■効率の良い繁殖を目指す(犬)
・スメアー検査による交配適期の判定(ビデオによる解説)
ホルモン測定以外の方法で、交配適期を判定する手段として「発情出血開始からの日数」「発情出血の性状および陰部の腫大状況」「雄犬への交尾の許容状況」「腟垢(スメアー)検査」などがあり、犬のスメアーの変化は、血中ホルモンを正確に反映していることが知られています。雌犬にとっては、発情出血が見られないもの、また、見逃しのためにそのスタートが不明なものが少なくありません。また、発情出血開始から排卵までの日数は、個体によって大きな幅があります。一方、スメアー所見は、血中ホルモンの動きを、正確に反映しているため、発情出血の見られないもの、また、見逃したものについても交配適期を判断するうえで十分に役に立ちます。
※スメアーの採取法、染色法、交配適期の判定法を、ビデオで詳細に解説します。

・正しい精液採取・人工授精(ビデオによる解説)
犬の繁殖技術の中で、精液採取・人工授精は、最も重要なものです。体形的に、また、性格的に自然交配が困難な犬を受胎させるためには不可欠な技術となります。また、人工授精に用いる精液の性状を観察することが出来るため、雄犬の造精機能をモニターすることが出来ます。繁殖を成功させるための技術としては、精液採取・人工授精を正確に理解して、確実に実施することが重要となります。
※精液採取法、精液性状の観察法、人工授精法を、ビデオで詳細に解説します。

・腹部触診による妊娠診断法(ビデオによる解説)
犬の妊娠診断は、猫と同様に超音波画像診断装置によって行われています。これを繁殖場内でブリーダー様自身が特殊な機具を用いることなく、腹部触診によって妊娠診断する方法をスライド、およびビデオを用いて解説します。

犬は受胎可能な交配期間が長い(約1週間)ため、交配から着床(または分娩)までに大きな幅があることが知られています。腹部触診によって着床部の大きさを触知することによって、おおよその排卵日推定することも可能となります。このように、腹部触診による妊娠診断法の技術を取得することは、繁殖上大きな財産となります。
※腹部触診による妊娠診断法をビデオで詳細に解説します。


■犬の遺伝子病
遺伝子病の考え方は、“親の血液型で生まれる子供の血液型のパターン”とよく似ています。ダイエットや病気の治療にも遺伝子を利用する時代、飼い主様も遺伝子病に関する興味が高まってきています。そこで、私たちはブリーダー様に知っていてほしい遺伝子病の基礎知識と、AHBで検査可能な遺伝子病検査、その疾患の詳細について写真や動画を用いてご紹介します。特に、ダックスフンドやトイ・プードルにみられる進行性網膜萎縮症(PRA)や、発症すると死に至る変性性脊髄症(DM)にフォーカスをあててお話し致します。交配前の遺伝子病検査の結果を正しく理解し、繁殖してはいけない交配の組み合わせを避けることで、遺伝子病の発症を防ぎましょう。


■講師陣
・筒井 敏彦
日本獣医生命科学大学 名誉教授 国際小動物医学研究所所長 獣医学博士

・会田 保彦
動物の愛護及び管理に関する法律の現状と課題
ヤマザキ学園大学 動物看護学部 動物看護学科 教授(兼)公益財団法人 日本動物愛護協会 評議員

・岡田 寛
最新ペットマーケットデーター
株式会社AHB CA事業本部長

シンポジウムは、セミナー形式に加えて犬を使った実演ビデオもいれております。また、遺伝子病の発症CAの症状のビデオもご覧いただけます。写真は筒井名誉教授の講義と精液採取の実技ビデオの指導風景です。
▽講義風景
https://www.atpress.ne.jp/releases/100648/img_100648_1.jpg


■開催日程
・東京
日程  :2016年5月18日(水)
会場名 :かつしかシンフォニーヒルズ
所在地 :東京都葛飾区立石6-33-1
アクセス:京成本線「青砥」駅より徒歩 約5分

・沖縄
日程  :2016年5月25日(水)
会場名 :てんぶす那覇
所在地 :沖縄県那覇市牧志3-2-10
アクセス:バス利用「てんぶす前」、ゆいレール「牧志」駅すぐ

・名古屋(愛知)
日程  :2016年5月31日(火)
会場名 :名古屋市中小企業振興会館・吹上ホール
所在地 :愛知県名古屋市千種区吹上2-6-3
アクセス:名古屋市営地下鉄桜通線「吹上」駅より徒歩 約5分

・大阪
日程  :2016年6月1日(水)
会場名 :メイシアターレセプションホール
所在地 :大阪府吹田市泉町2-29-1
アクセス:阪急千里線「吹田」駅前

・岡山
日程  :2016年6月2日(木)
会場名 :倉敷市芸文館
所在地 :岡山県倉敷市中央1-18-1
アクセス:JR「倉敷」駅より徒歩 約15分

・久留米(福岡)
日程  :2016年6月8日(水)
会場名 :石橋文化センター
所在地 :福岡県久留米市野中町1015
アクセス:JR「久留米」駅より徒歩 約15分、
     「西鉄久留米」駅より徒歩 約5分

・霧島(鹿児島)
日程  :2016年6月9日(木)
会場名 :国分シビックセンター
所在地 :鹿児島県霧島市国分中央3-45-1
アクセス:JR日豊本線「国分」駅前

※ 犬コースは「全会場」
※ 猫コースは、「東京」「名古屋」「大阪」のみ実施。


【当社事業について】
当社は、全国のブリーダー様からコンパニオンアニマル(犬猫等のペットのこと、以下 CA)を預からせていただいており、身体検査と健康チェックを実施後、CA管理部門であるウエルネスセンターにおいて健康を維持・管理し、ベストな状態で全国にチェーン展開しているペットショップ「Pet Plus(ペットプラス)」( http://www.ahb.jpn.com )に送り出し、一般のお客様向けに販売しております。

また、「国際小動物医学研究所(Bio Plus)」(所在地:東京都江東区、本社内、 http://www.bioplus.jp )においては、プロのブリーダー様向けに“より健康で優良なCA作出のための”犬猫の繁殖に関する相談、技術指導、犬・猫の凍結精液の作成、人工授精手術を行っております。


【株式会社AHBの概況】
(1)会社名  :株式会社AHB
(2)所在地  :〒135-0047 東京都江東区木場3-7-11
(3)代表取締役:川口 雅章
(4)事業内容 :CA(コンパニオンアニマル)の仕入れ・販売、ペット保険販売、
        ご購入後のサポート、キャットプラスの運営、
        国際小動物医学研究所(Bio Plus)運営
(5)従業員数 :829名(内 獣医師20名、2016年4月現在)
(6)全国事業所:Pet Plus店舗104カ所、ウエルネスセンター5カ所、
        国際小動物医学研究所(2016年4月現在)

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