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2010年07月27日
株式会社建築資料研究社/日建学院

日建学院、「1級建築士設計製図試験課題」のポイントおよび
課題に即した無料課題を公開!

~建築設計の幅広い知識と高難度のエスキスに対応する為に~

建築士と宅建の資格学校「日建学院」を運営する株式会社建築資料研究社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:馬場 栄一)は、2010年7月23日(金)に公表された本年度の「一級建築士設計製図試験」の課題について、試験制度の変更点に関する考察や日建学院の分析をまとめた「本年度設計製図課題のポイント」と、課題に即した無料の「早期対策課題」を公開いたします。
詳細は日建学院のホームページを参照ください。


【試験制度の変更】

平成21年度から試験制度が変更になり、試験内容は大きく変わり、設計自由度を高める出題となりました。昨年の試験を基にそのポイントを確認してみます。

1. 課題テーマ
複合用途建物から単一用途建物に変更される。

2. 要求室は主要な室のみを要求
主要室以外に必要と思われる室等は、適宜、受験者が計画する。

3. 要求室の面積
課題文の特記事項により算定する。
※昨年はすべての要求室の面積を特記事項欄から算定する出題でしたが、今年度の美術館においては、常設展示、企画展示、収蔵庫等は特記事項欄からの算定が難しいため、面積を指定される可能性もあります。

4. 構造計画について
構造計画についての留意点が指示され、耐力壁の要求と平面図に図示が要求された。

5. 設備計画について
設備計画についての留意点が指示され、事務室の照明器具配置および平面図に図示が要求された。

6. 基準階梁伏図など新たな要素の算定も追加
基準階梁伏図が要求され、部材の区分け、断面寸法も要求された。
※今年度も昨年と同様に梁伏図が出題されます。

7. 計画の要点等の記述問題を10問出題
建築計画、構造計画、設備計画についての設計者(受験者)の考え方を示すとともに、建物との整合性が問われた。


【課題『小都市に建つ美術館』について】

近年、公立及び私立の美術館の建設は減少傾向にあります。
そのような状況の中、今年度の課題テーマとして、『小都市に建つ美術館』が出題されました。『小都市』の定義は人口10万人未満の市となっています。したがって、建物規模は市町村立規模の2,000m2~3,000m2程度での計画となると考えられます。では、その出題背景について検討いたします。

上記の通り、平成21年度にスタートした新試験制度から、課題テーマがそれまでの複合用途建物から単一用途建物に変更となりました。したがって、以前と比較し、建物の計画はシンプルになりました。特に昨年の課題テーマは『貸事務所ビル』、構成は1階にショールームと喫茶室、基準階は貸事務所という設定で、ゾーニング・動線計画といった部分においては、難易度の低いものでした。
それに対し、今年度の『美術館』は、計画する上で公開部分と非公開部分を明確に区分することが求められており、動線においても人の動線と作品の動線、利用者の動線とサービスの動線を明確に分離することが重要なポイントとなります。更に、空間計画においても、展示物の種類や展示方法により、鑑賞に適切な空間形状の計画や、周辺施設・環境又は屋外展示スペースと関連付けた配置計画なども求められることなども想定できます。
したがって、建物を計画する上で、エスキス(プランニング)の難易度を高くすることを目的に選ばれたテーマと考えられます。

また美術館の展示室は、展示計画によって長スパンでの計画が必要となり、構造種別やスパンの選択など、構造的知識を問う課題としても適切であり、設備についても、展示室、収蔵庫の空調方式、展示室の照明計画、消火設備や排煙設備などの知識を問う課題として適切であると思われます。

以上の点から、建築計画、構造計画、設備計画の基礎的な知識を問う課題であり、受験者の実力を確認しやすい適切なテーマと考えられます。なお、美術館として、文化、芸術にふれる非日常的な空間やアメニティ空間の計画、市民参加型企画として「教育普及部門」の充実なども検討課題となるでしょう。

■美術館に関するこれまでの出題
美術館の出題としては平成6年「地方都市に建つ美術館」が出題されています。平成6年の出題では構造が鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造可)2階建てで、延べ面積は2,000m2以上2,400m2以下で要求されました。また、常設展示室 約250m2、企画展示室 約500m2、収蔵庫 約200m2での要求となっていました。本年度の課題においては、過去の出題と同様2階建てで、延べ面積も同程度の出題が一般的と考えられます。
これにより、次のような点がポイントになると考えられます。

1. 展示室の面積指定のされ方(有又は無)
2. 展示形態についての指定のされ方(有又は無)
3. 構造種別の指定のされ方(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
4. 耐力壁の要求の有無

■美術館の計画上のポイント
美術館を計画する上で、ゾーニング、動線計画でポイントとなる項目は下記の通りです。

1. 公開部門と非公開部門が明確に区分されていること
2. 公開部門の内、有料部門と無料部門が明確に区分されていること
3. 利用者の動線と管理・サービスの動線が明確に分離されていること
4. サービス動線において、作品の動線が明快に確保されていること
  ・収蔵庫から常設展示室への動線
  ・搬入口から荷解き室への動線
  ・荷解き室から企画展示室、一般展示室への動線
5. 管理部門から利用者の入退館及び作品の搬出入の管理ができること
6. 調査・研究部門から収蔵部門への動線がスムーズであること

■その他の施設等
その他の施設としては、屋外展示スペース、カフェテラス、美術品等の搬出入用サービスヤード、車いす使用者駐車場、サービス用駐車場、利用者用駐輪場が想定されます。

1. 利用者用の駐車場について
設定可能な敷地内で平面駐車の計画が難しいと考えられるため、地下駐車場、立体駐車場での計画又は、隣地、隔地での設定となると予想されます。

2. 屋外展示スペースについて
配置計画等で難易度を高くするために、屋外展示スペースが150m2~300m2程度の規模で出題されることが想定されます。周辺環境に対して配慮した計画を求められている関係上、屋外展示スペースの計画位置は重要な計画のポイントとなることが考えられますので、敷地条件や周辺環境をしっかり把握して設置位置を決めることが重要になります。

3. 喫茶室・レストラン(カフェテラス)について
喫茶室又はレストランの設定される場合は、館内利用者に限るのか、館外利用者も利用できるかによって、カフェテラスを設置する位置が変わってきますので、課題文の設定を正確に読み取り、計画を進めることが重要です。

■設備計画
昨年と同様に、設備機器等の位置、設備シャフト等の位置の図示を求められると考えられます。設備機器としては、空調機械室、受水槽、キュービクル等が考えられ、設置する場所及びその寸法については正しく内容を把握しておく必要があります。また、恒温恒湿空調が求められる収蔵部門、展示部門とその他の部分とでは、別系統での空調計画が必要となりますので、方式に関する知識が問われます。
設備シャフトについても、給排水用シャフト(P.S)、空調用シャフト(D.S又はP.S)、電気用シャフト(E.P.S)をそれぞれ計画する必要があり、その計画位置及び寸法についても正しく内容を把握しておく必要があります。

■法規
昨年の試験においても、高さ制限に違反した計画は「重大な不適合」に該当し失格となっており、法規の遵守は絶対条件といえます。特に、美術館の計画においては、展示室等が採光上の無窓の居室となり、避難距離及び重複距離の限度が厳しく制限されるため注意が必要です。
また、展示室を経由せずとも2方向避難が確保できるようにする必要があります。

■計画の要点
昨年から、計画の要点等が別紙で10問程度要求されるようになりました。建築計画、構造計画、設備計画、環境負荷低減に配慮した事項について、記述式で要求されますが、重要なポイントは記述内容と計画した建物の内容に食違いがないことです。
建物計画が優れていても、記述と食違いがあれば、大変大きな減点を受けると考えられますので、暗記した内容を書くのではなく、内容を理解した上で、記述するようにしてください。


【本年度課題への「取組み」と課題に即した「無料課題」について】

以上の分析を踏まえ、今年度の課題に対しては次に挙げる学習が特に重要となります。

1. 屋外展示、駐車場を含め、周辺環境に配慮した配置計画
2. 公開部門と非公開部門の明確な区分けとゾーニング
3. 利用者の動線と管理、サービスの動線の明確な分離
4. 大空間が想定される常設展示室と企画展示室の構造計画
5. サービス動線における作品の明快な動線
6. 美術館特有の設備計画
7. 法規の遵守
8. 特記事項欄から想定する要求室面積
9. 記述問題に関する内容の理解

日建学院では、上記のポイントを踏まえ、いち早く本年度課題への「対策課題」を無料で配布しております。本年度の設計製図試験対策へ向けて、その傾向と対策を掴んで下さい。

★本年度の課題に即した製図課題のお問い合わせ先
日建学院ホームページ:
http://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/architect/1qtestinfo/testinfo/kadai2010/


【会社概要】

社名      : 株式会社建築資料研究社
所在地     : 東京都豊島区池袋2-50-1
創立      : 1969年8月(昭和44年)
設立      : 2009年(平成21年)10月
代表者     : 代表取締役社長 馬場 栄一
従業員数    : 1,300名
支店数(営業所数): 62支店(営業所)
URL       : http://www.ksknet.co.jp/nikken/
【報道関係者向けお問い合わせ先】
@Press運営事務局までご連絡ください。ご連絡先をお伝えいたします。
お問い合わせの際はリリース番号「15998」を担当にお伝えください。
TEL  : 03-5361-8630
E-mail:
ジャンル 建設
カテゴリ 調査・報告
キーワード
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