GfK Japan調べ:2014年1-9月における韓国ゴルフ用品小売市場の動向

厳しい商況の中でフェアウェイウッド、ユーティリティ、 およびレディースモデルが健闘

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社(所在地:東京都中野区、代表取締役社長:藤林 義晃)は、2014年11月14日にGfK Koreaと合同で韓国ゴルフ用品市場セミナーを開催した。

図1.2014年1-9月の韓国ゴルフ用品市場の成長率
図1.2014年1-9月の韓国ゴルフ用品市場の成長率

【セミナー概要】
・2014年1-9月の韓国ゴルフ用品市場(※)は、前年同期比で約24%減
・落ち込みが比較的小さかったのは、商品分類ではフェアウェイウッドとユーティリティ、地域ではKyongbukとKyongnam
・GfK Koreaが実施した小売業60社に対するアンケート調査によると、52%が2015年の韓国ゴルフ用品市場は2014年と同程度で推移すると予想


【2014年1-9月の韓国ゴルフ用品市場動向】
 2014年1-9月における韓国ゴルフ用品市場は、3月の天候不順によりシーズンインの滑り出しが低調であったこと、加えて4月のフェリー転覆事故に起因する消費マインドの低下が長引いていることにより、前年同期比で約24%減となった。
 こうした中にあって、フェアウェイウッドおよびユーティリティではヒット商品効果から全体市場に比べ落ち込みが小さかった。また韓国の平均所得を大きく上回る都市を有するKyongbukおよびKyongnam地域における販売も同様の傾向にあった(図1)。加えて、一般的に男性に比べ余暇に費やす時間を確保し易い女性層の需要が増加しており、レディースモデルの販売比率上昇がクラブの種類を問わずみられた(図2)。

(図1):2014年1-9月の韓国ゴルフ用品市場の成長率
    http://www.atpress.ne.jp/releases/54140/img_54140_1.gif

(図2):韓国のゴルフクラブ販売金額に占めるレディースモデルの構成比
    http://www.atpress.ne.jp/releases/54140/img_54140_2.gif


【韓国小売業の市況感と今後の見通し】
 上記の様に、健闘した商品分類や地域はあるものの、2014年9月の韓国ゴルフ用品市場は前年同月比26%減と依然厳しい状況が続いている。こうした中、GfK Koreaでは現状の市況感および今後の市場見通しについて、ゴルフ用品取扱小売業60社に対してアンケート調査を実施した(2014年10月)。この結果72%の小売業が、2014年の韓国ゴルフ用品市場は前年に比べ「悪い」と回答したものの、2015年については同回答比率が32%に留まり、過半数である52%は2014年と「変わらない」という結果になった(図3)。停滞が続く韓国経済の中で、嗜好品であるゴルフ用品市場が横這いに転じるという見方が多いことが分かる。

(図3):韓国ゴルフ用品小売業60社の市況感と今後の見通し
    http://www.atpress.ne.jp/releases/54140/img_54140_3.gif

※ 調査対象はゴルフクラブおよびゴルフボール。調査対象はSeoul、Inchon、Kyonggi、Kyongbuk、Kyongnamの5地域。インターネット販売は含まれていない。


≪ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパンについて≫
 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン株式会社は、家電製品などの耐久消費財実売データ、その他総合マーケティングサービスを提供する市場調査会社、GfKの一員です。
 オプティックス製品、ゴルフ用品、映像ソフトウエアなどの分野において、POSデータ・店舗監査データを基に推計した市場代表性の高いマーケットデータと関連サービスを提供しています。

URL: http://www.gfk.com/jp

※弊社名を報道にて引用頂く場合は、正式社名のほか、「GfK Japan」、「ジーエフケー ジャパン」、「GfKジャパン」の略記でも結構です。

カテゴリ:
調査・報告
ジャンル:
ゴルフ 経済(国際)
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