報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年9月5日 09:30
    株式会社Seaside

    株式会社Seaside、株式会社Seaside-GX  鉄鋼スラグを用いた、傾斜地転圧ビジネスの開始について

    「陸上養殖×エネルギー事業」を掲げ、社会課題解決型事業を展開する株式会社Seaside(本社:千葉県鋸南町、代表取締役:平野 雄晟、平野 彩、以下:当社)は、近い将来、農業や林業などの担い手が激減する時代を見据え、草刈りから担い手を半永久的に解放するソリューションを事業化します。


    具体的には、最も作業負荷の過酷な畦畔(けいはん)などの傾斜地に、鉄鋼スラグ資材を敷設することで、傾斜地が半永久的に草刈り不要になることに加え、地盤が強固になる効果をもたらします。


    この取組みは「傾斜地等の恒久的防草・地盤強化対策~畦畔の草刈りから、担い手を半永久的に解放する挑戦~(防草は房総から始まる)」として、千葉県の実証プロジェクト((*)ちば地域産業創出実証プロジェクト(R6))の採択を受けて研究開発をすすめたものです。関連法規の適法性についても確認済です。



    ■価格は約10年分の草刈りコスト、効果は半永久的。

    事業化において経営努力した点は、施工価格です。畦畔(法面)面積が100m2程度の場合、税込請負価格:40万円程度としています。この価格は、他社(土壌改良剤を用いた法面施工法)に比べ、約60%相当です。見積りは現地調査に拠ります。大型ダンプによる資材等の搬入の可否、重機が入れるか等の施工難易度により、価格は上下します。年間で4回、畦畔の草刈りを1回=10,000円程度で外部委託した場合、4万円×10年相当分となりますが、効果が半永久的であり、担い手の確保が困難となる状況への備えとなります。

    何より、このコストを、多くの“おじいちゃん”が、無償労働で負担していることが最大の問題です。傾斜地の草刈りには危険が伴います。


    本技術実証地

    本技術実証地


    本技術実証地(千葉県安房郡鋸南町)見学可能

    施行エリアとその他は、明確な差異。隣接圃場への影響は確認されていません。



    ■高齢化がすすむ、農地の担い手を守る取組み

    畦畔の管理に対する有効な対策はこれまで考案されていません。


    (効果の持続性)

    草を刈るなら、すぐにまた草は生える。農薬は自然界に負荷をかける。しかしながら、畦畔は草の根まで枯らす農薬を使うと地盤が弱くなるので、使用しない場合が多いのが実態です。しかも、農薬はいずれ効果が減退します。農業委員会は概ね、年間3回以上の草刈りを農地管理者に対し推奨しているため、担い手はこの回数分、身体の危険が伴う、苦役を負担している実態があります。


    (新規性・独自性)

    鉄鋼スラグ素材は、コンクリート、採石などに比べ、コストが安価です。また、平地なら転圧が容易であり、農道、林道にも活用実績がありますが、傾斜地への施工は具体策を考案できていませんでした。

    本取組みは傾斜地転圧マシン「BARINORI(バリノリ)」を開発し、社会実装させることで、人の労働負荷を最小限にしつつ、傾斜地の恒久的防草・地盤強化対策を同時に達成するもので、畦畔に続き、林道脇の傾斜地、高速道路脇の傾斜地、鉄道線路沿いの傾斜地など、公務員や委託を受けた企業職員が負担している労働負荷を軽減させるビジネスプランとなります。

    Next Stepではビジネスプランをパッケージ化することを目指します。さらに農地主/就農者/新規就農者を第一のターゲットとして門戸を開くことで、地方都市における農業の担い手に、農地管理の副産物としての所得が得られる仕組みを創出し、農業への定着が図られることを志向します。



    ■「防草は房総から」中山間部の多い千葉の県南エリアから発案した取組み

    鋸南町を含む房総半島南部は大企業の支店や工場が少なく、特に鋸南町、南房総市は消滅可能性自治体に挙げられています。その理由は仕事が無いことです。

    多くの農家の跡取りは家業を継がず、農家の高齢化はすすむ一方です。新規就農者も平地の限られたこのエリアでは、多くの畦畔(けいはん)を抱える非効率な農地に採算が合わず、定着が十分果たされていません。これらの理由の一端が、畦畔の草刈りです。畦畔の草刈りをやりたい者は一人もいません。1円にもならない草刈りに体力と気力を奪われ、就農生活に見切りをつけるのです。法面の草刈りを是としてきた高齢農業者はつらい思いをしてきた分、草刈りのプレッシャーで新規就農者を追い詰めます。この負のスパイラルの改善に待ったなしで着手しなければ、担い手は早晩、半減し、地方都市には、耕作放棄地だけが残ります。

    畦畔の草刈りに苦しんできたこのエリアから、改善策が生まれ、新しい産業の源となるべきである、と想い、行動を起こしました。社会課題解決の一助になれば、と願います。



    ■今後について

    施行希望者(当面、千葉県南エリアにさせていただきます。)に対応します。

    施工希望者以外では、事業化希望者、オープンイノベーション(共同研究)希望者は、お問い合わせください。



    (*)ちば地域産業創出実証プロジェクト(R6)

    この取組みは、ちば地域産業創出実証プロジェクト(R6)の採択を受けて実施しています。

    役割分担は、株式会社Seaside Consulting(R)(企画・技術開発・実証)、株式会社ロッソ(マシン設計・施工・デザイン)、鋸南開発株式会社(資材調達、効果検証等)、となっており、監修として、日本製鉄株式会社東日本製鉄所・君津地区資源化推進部スラグ室が協力することですすめています。

    鉄鋼スラグは、九州農政局等で農道に活用するなど、農政管下でも既に採用実績があります。



    (参考(前回のプレスリリース(2025年3月3日)))

    https://www.atpress.ne.jp/news/424726


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    ■株式会社Seaside/株式会社Seaside-GXについて

    当社は、耕作放棄地のエビ陸上養殖を国内で初めて実現した企業として、社会課題解決型事業を展開しています。過去にはホテル三日月との協業により、国内初のホテル業界におけるエビ養殖の実績もあります。さらに徳島県那賀町からの委託を受け、遊休中の小学校を活用したクルマエビ養殖の実証テストを行っています。

    2021年より千葉県鋸南町に耕作放棄地を活用した陸上養殖施設を設置し、累計13回のTV取材を受けるなど注目を集めました。さらに、2023年12月には、陸上養殖設備の収穫装置(特願2023-209022(2023年12月12日))に始まり、特許:6件(共同出願:2件を含む)、実用新案:3件、の出願を果たしています。


    (本体企業(親会社))

    商号   : 株式会社Seaside(旧社名:株式会社Seaside Consulting(R))

    代表者  : 代表取締役 平野 雄晟、平野 彩

    所在地  : 〒299-2115 千葉県安房郡鋸南町下佐久間2720

    設立   : 2017年3月3日

    事業内容 : ・千葉県鋸南町でのエビの養殖

           ・陸上養殖のコンサルティング

           ・エネルギー事業(新規事業)

    公式サイト: https://tsuku2.jp/seasidebianca

    Instagram : https://www.instagram.com/seaside_consulting/

    YouTube  : https://www.youtube.com/@seasideconsulting7101


    (施行実施企業(子会社))

    商号   : 株式会社Seaside-GX(旧社名:株式会社Co-GII)

    代表者  : 代表取締役 平野 雄晟、平野 彩

    所在地  : 〒299-2115 千葉県安房郡鋸南町下佐久間2720

    設立   : 2021年1月4日

    事業内容 : ・傾斜地の防草対策施工

    公式サイト: https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000132189



    ■本件に関する一般向けお問い合わせ先

    当社では、本プレスリリース記事ならびに、木造グリーンハウス、太陽光発電システムなど、当社とコラボレーション(オープンイノベーション)を希望される事業者を受け付けております。興味のある自治体や企業の皆様は、下記の連絡先までお問い合わせください。