J-SHIS 地震ハザードステーションを高度化 地理院地図に...

J-SHIS 地震ハザードステーションを高度化  地理院地図に対応したJ-SHIS Map等を公開

独立行政法人防災科学技術研究所(略称:防災科研/NIED、理事長:岡田 義光)は、6月30日、J-SHIS 地震ハザードステーションに新機能を追加したバージョンを公開します。J-SHISは、より多様なユーザに対して地震ハザード情報を正しく伝え、広く活用いただくため、機能の高度化を行っています。

地理院地図上に表示されたJ-SHIS地図(確率論的地震動予測地図2013年モデル1)
地理院地図上に表示されたJ-SHIS地図(確率論的地震動予測地図2013年モデル1)

J-SHIS 地震ハザードステーション: http://www.j-shis.bosai.go.jp


【3種類の追加機能】
1.地理院地図をベースマップに
J-SHIS Mapの背景地図として、国土地理院の地理院地図をご利用いただけるようになります。

2.3つのAPI(*1)を新規に公開
J-SHIS Web APIより、地震活動モデル情報提供API、長期間平均ハザード情報提供API、地すべり地形情報提供APIが新規に公開されます。また、APIのレスポンスを確認しつつリクエストの生成を行えるURLビルダー(*2)が公開されます。

3.スマートフォン向けJ-SHISアプリのアップデート
J-SHISアプリ(iOS版)の改修を行い、新しい地図等を追加しました。また、地震ハザードカルテのスマホビューが手軽にご利用いただけるようになります。


【追加機能の詳細】
1.地理院地図を背景地図として利用
国土地理院の提供する地理院地図( http://portal.cyberjapan.jp )を背景地図として利用できるようになりました。

J-SHISでは今回の機能追加により、国土地理院の地理院地図を背景地図として利用できるようになりました(図1)。同時に地図の縮尺表示にも対応しています。これにより、より多くの方にご利用いただくことが可能となります。なお、これまでのGoogle Mapsの地図は、レイヤー切り替えボタンから選択して表示することができます(図2)。

図1 地理院地図上に表示されたJ-SHIS地図(確率論的地震動予測地図2013年モデル1)
http://www.atpress.ne.jp/releases/47454/img_47454_1.jpg
図2 縮尺の表示
http://www.atpress.ne.jp/releases/47454/img_47454_2.jpg


2.J-SHIS Web APIから新たなAPIを新規に公開
・地震活動モデル情報提供API( http://www.j-shis.bosai.go.jp/api-pshm-fltinfo )
J-SHISから公開している様々な種類の地震活動(震源断層)モデルに関して、マグニチュードや平均発生間隔等のデータを取得するAPIです。

・長期間平均ハザード情報提供API( http://www.j-shis.bosai.go.jp/api-avghzd-meshinfo )
まれに発生する大きな地震に対応する長期間平均ハザード地図(500年~10万年)の震度を250mのメッシュごとに取得するAPIです。

・地すべり地形情報提供API( http://www.j-shis.bosai.go.jp/api-landslide-isContaining )
全国を判読した地すべり地形分布図( http://lsweb1.ess.bosai.go.jp )の滑落崖もしくは移動体に、ある任意のメッシュが重なるか判定するAPIです。
図3 地震活動モデル情報提供API(ドキュメントページ)
http://www.atpress.ne.jp/releases/47454/img_47454_3.jpg

・URLビルダーの公開( http://www.j-shis.bosai.go.jp/map/api-builder/ )
開発者向けのURLビルダーを公開しました。
図4 URLビルダーの一覧
http://www.atpress.ne.jp/releases/47454/img_47454_4.jpg
図5 地震ハザード情報提供API URLビルダー
http://www.atpress.ne.jp/releases/47454/img_47454_5.jpg


3.J-SHISアプリ(スマートフォン向けJ-SHIS Map)
iOSアプリを改修し、以下の機能を追加しました。
・iOS 7に対応しました。
・2013年版の全国地震動予測地図に対応しました。
・長期間平均ハザード地図を表示できるようになりました。
・地点情報から地震ハザードカルテを表示できるようになりました。
なお、J-SHISアプリ(iOS)では2013年版のモデル1を表示しています。
図6 J-SHISアプリver.1.2 スクリーンショット
http://www.atpress.ne.jp/releases/47454/img_47454_6.jpg
図7 地震ハザードカルテのスマホビュー
http://www.atpress.ne.jp/releases/47454/img_47454_7.jpg


【注釈】
*1 API:アプリケーションプログラミングインタフェース。例えばJ-SHIS Web APIではプログラムからJ-SHISの情報を簡単に利用できるようにするため、利用者と提供者の間でのやりとりの取り決めを行い、それに従ったデータ提供を行っています。

*2 URLビルダー:APIをプログラムに組み込むにあたって、出力を求めたい条件を指定(リクエスト)することで、戻り値として対応するJ-SHISの情報(レスポンス)が正しいかどうか事前に確認することを可能にした、URLの生成機能のことです。


【参考情報】
Strong Ground Motion Prediction and Seismic Hazard Assessment, Journal of Disaster Research, Vol.8, No.5, October 2013
http://www.fujipress.jp/JDR/DSSTR00080005.html


【J-SHISについて】
J-SHIS 地震ハザードステーションは地震防災に資することを目的に、日本全国の「地震ハザードの共通情報基盤」として活用されることを目指して作られました。J-SHIS Mapの活用方法については下記URLからご確認いただけます。
http://www.j-shis.bosai.go.jp/usage

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