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報道関係者各位
プレスリリース

2013.11.13 16:00
公益社団法人 日本通信販売協会

公益社団法人 日本通信販売協会(=JADMA、事務局・東京都中央区、佐々木迅会長、正会員508社:9月末現在)では、通販の現在、そして将来の通販事業について、事業者、消費者の方々に幅広く情報発信する「ジャドマ通販研究所( http://www.jadma.org/tsuhan-kenkyujo/ )」を開設し、定期的に通信販売に関する情報をレポートとして発行しています。
日本通信販売協会が運営する「通販110番」(ジャドマ消費者相談室)に寄せられる2013年度上半期(2013年4月~9月)の相談件数は4,309件(対前年同期比157.1%)と大幅に増加しました。

「ネット通販詐欺サイト」に関する相談件数推移
「ネット通販詐欺サイト」に関する相談件数推移

■「代金振込後に商品が届かない」「偽物が届いた」ネット通販詐欺サイトに関する被害相談件数が急増

「通販110番」に寄せられる相談で、「ネット通販詐欺サイト」に関する被害相談が急増しています。インターネットで商品を販売するよう見せかけ、振り込ませたお金をだまし取ったり、コピー商品を送りつけたりする手口で消費者を欺く「ネット通販詐欺サイト」に関する被害相談件数は、2013年度上半期は前年度同期比の680%(2012年度上半期:250件、2013年度上半期:1,701件)と急激に増加しており、消費者はネット通販利用時に充分に注意する必要があります。被害の多くで、「外国人個人名の振込口座へ入金を促される」という特徴が見られましたが、最近では日本語のサイトや日本人名の振込口座により国内の業者を装うケースや、有名ネット通販店舗のウェブサイトをコピーした偽装サイトを運営するなど、手口が巧妙化しています。


■詐欺被害相談件数ランキングワースト3は、1位バッグ、2位スニーカー、3位ブランド時計

2013年度上半期に通販110番によせられた「ネット通販詐欺サイト」によるトラブル相談のサンプリングデータ(430件)による傾向では、相談件数が多かったのは、ワースト1位が「バッグ」(24.1%)、2位「靴・スニーカー」(17.4%)、3位「時計」(10.2%)となり、他に「スポーツ用品」(7.1%)、「メガネ・サングラス」(6.6%)と続きました。以前は、高級ブランド品を騙るケースが多く見られましたが、最近では被害に遭う当該商品の平均金額が13,000円前後まで下がっており、数百円の日用品から数十万円の高級ブランドバッグなどと、被害金額の幅が広がっています。


■手口の特徴は『クレジットカード支払いを指定したが、振り込みによる前払いを要求される』
相談が寄せられた「ネット通販詐欺サイト」による被害の多くのケースで、「注文時にクレジットカードでの支払いを指定した後に、業者の何らかの都合により銀行振込を促された」「振込先口座名が外国の個人名」という特徴が見られました。


《このようなケースは要注意!怪しいサイトの見分け方》
1.会社情報がない(会社名や沿革が不明)
2.連絡先が不明(住所・電話番号・責任者名などの表示がない)
3.外国の住所が表示されているが、国名のみであるなど詳しい表示がされていない
4.日本の住所が表示されているが、区名がない、番地がないなど架空の可能性が高い
5.電話番号の表示はあるが、別の会社のものである、もしくは架空の番号である
6.URLがブランド名をもじったものなど不自然、また問い合わせ用のEメールアドレスに、「フリーメールアドレス」が使用されている。
7.商品説明をはじめ、使用される文体が、外国語を直訳したような日本語として不自然な表現であり、また字体(フォント)も通常使用されない旧字体が混じっている
8.支払方法にクレジットカードをはじめ、各種方法が選択できるように表示しているが、申込時に前払いを指定、銀行口座も併せて指定される
9.振込銀行口座の支店場所が、通販会社の住所地と必ずしも一致しない
10.銀行口座名義人の名義が、個人名しかも外国人の場合が多い


詐欺被害に遭った場合、相手との交渉は困難を極めます。消費者は自らが被害に遭わないよう注意しなければなりません。
万が一、利用したサイトが詐欺の疑いのある場合は、ご自身でサイバー犯罪相談窓口(警察)に相談したり、代金を振り込んだ金融機関にトラブルの状況を伝えて下さい。既に口座が凍結されているため振込ができず、被害を免れたケースもあります。

詐欺サイトで被害に遭わないための事前の対処法について、
詳しくはジャドマ通販研究所サイトへ
http://www.jadma.org/tsuhan-kenkyujo/

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